「101%の努力」 – 最後に笑うのは勝者 Winner takes all –

自社の社員、良く働きます。ダラダラ残業する社風はありませんが、生産性は社員に強く求めています。また、私自身チームリーダーであると共に、戦友ですから、喜びも苦しみも共にしています。

この仲間に、常日頃からアドバイスしている項目の1つが「101%の努力」です。

世の中努力しない人間、努力しない企業は、まともな競争社会において存在しません。みんな努力しているのです。「自分ができる100%の努力をすればいいじゃないか」という考え方も確かにあります。ただし、それにはリスクが伴います。なぜならば競争相手も100%の努力をしてくるからです。運によって、また、相手の努力が少しでも勝った場合、敗北となります。Tシャツに小さなロゴが入っているだけで、Tシャツ価格が大きく上がるように、差別化のポイントはごくごく小さなポイントなのです。この小さなポイントをつくるために1%の努力が必要となります。

一方、もっとも馬鹿らしいと思われる仕事のやり方は、99%の努力です。勝ち負けが1もしくはゼロの場合、99%努力しても99%のリターンや評価はもらえません。これは最も愚かな仕事の仕方で、要は手抜きの仕事をした場合です。ゼロの結果であれば、なにもしないで遊んでいた方が有益かもしれません。努力した経験やプロセスは残るので、まったく無駄だとは思いませんが、ビジネスの結果という点においては評価されませんし、仕事のやり方としても私は好きではありません。「負け癖」というのは、手抜きの仕事からついていきます。

101%の努力をした場合、競争相手が100%つまり完璧な仕事をしてきたとしても勝てる可能性が飛躍的に高まります。そして、そのリターンは100%以上のものが返ってくるケースも少なくありません。

– 99%の努力 ? ゼロ・リターンの可能性大
– 100%の努力 ? 勝率50%、想定したリターン
– 101%の努力 ? 勝率限りなく100%に近づく、予想以上のリターン

必ずしも上記のようにならないケースもありますが、なにより「人の成長」の観点では101%が最も効果的です。
人は、苦労した部分が知識・ノウハウとして身についていきます。差をつけるために1%努力することは大変かもしれませんが、苦労した部分ほど経験の深い部分になりますし、+1%の努力ができるかどうかで「勝ち癖」に繋がります。