経営統合は大きな変化ですが、小さな変化も「生き残り」を助けています。
ある経済誌の記事に大変興味深いものがありました。
有名なラーメン店、40年間、親子2代の伝統を守ったお店です。常連客は、「昔ながらの変わらぬしょうゆ味」を目当てに通い続けます。
面白いのは、店主のコメントです。「同じ味でやっていたら潰れています。40年前と同じ味だったら、不味くてとても食べれません。」客の好みの味は、時代と共に変化するし、より良い味を求めて客が気づかないように味を変えているとのことです。
「伝統」と「継承」。 「継承」の本当の意味は、「そのまま引き継がれる」だけではないような気がします。
まず、一般的に思い浮かぶのは、伝統あるものをそのまま保存、引き継いでいくこと。もう一つは、伝統あるものを環境にあわせながら、アクティブな状態を維持していくこと。言葉の意味がよくわからなくなってきましたが、「継承」というのは、ただ単に同じ状態で保存しておくことではないということに気づきました。
P.S.
小さな変化は時間軸だけではありません。時代の流れがタテの流れだとすると、地域の流れはヨコの流れ。同じメーカーのカップ麺、地域によって味を変えています。タイヤのゴム質も、走る地域によって材質を変えているし、女性の下着も緻密に研究されています。
私もラーメンは大好き、なかなか麺もスープも満足というお店はありませんが、今後、時代の変化を考えているラーメン屋さんも意識してみたいと思います。今日はたまたま、岡山でラーメンを食べてきました。岡山も、ラーメンの美味しいところだったのですね。