ある朝、会社の人と待ち合わせです。
分かりやすい場所ということで、駅前の某ファーストフード店で待ち合わせすることにしました。時間があったので、コーヒーを頼みました。レジに表示された金額は0円。「いくらですか?」と尋ねても、「0円となっております。ミルクとお砂糖はどういたしますか?」とのこと。
そのままトレーごといただき、コーヒーを飲みながら打ち合わせ。しっかり場所も提供していただきました。二人の打ち合わせコストは、人件費を除くと0円。場所代、コーヒーとサービス・コストの負担者はファーストフード店ですが、投資対効果を考えた場合、中途半端なサービスでは提供できない価値と効果があります。下手に100円等の低価格で提供するより、宣伝効果は抜群です。もう一人の社員は、「味に自信があるからこそ、できるのですね。」と言っていましたが、確かに「安かろう悪かろう」では、ブランド・イメージを確立できません。
コーヒー無料化のマーケティング投資は、下記のような効果が考えられます。
– ブランド・イメージの確立
– 味と香りに対するアンテナ・プロセス
– リピート顧客の増加
– 口コミによる宣伝効果
– 他の製品を売り上げるクロスセル効果
– 「無料、少し得した」という気持ちからくる財布の緩み、アップセル効果
我々のような、コーヒーだけで店を出て行く客は稀で、また店内は満員でした。主力商品ではないコーヒーですが、ブランド・イメージを確立できればロングテールからロフティヘッドへの転換も可能となってきます。しかしそれにしても、投資対効果抜群です。